江戸時代の豪農・庄屋屋敷で建物群の保存状態が良く、江戸時代の風俗を知る格好の遺構であると、平成14年に泉南市で初めての登録有形文化財になった。 表門・長屋門・米蔵・主屋棟・玄関棟・台所棟・土蔵・土塀の8件が文化財の対象であり、すべて江戸時代の建物である。平成16年から毎月第4日曜日に一般公開しており、来訪者は屋敷構えの素晴らしさに驚嘆し、襖や部屋の手入れの良さ、広い庭園の美しさに賞賛の声を聞く。古美術調度品、農機具なども必見である。 この屋敷は、17世紀中頃から代々山田新五郎氏がこの地域の庄屋として機能し、庄屋制度が廃止となる明治初年まで続いた。 米蔵は長い間、物置になっていたが、その一部の内装を変えて手作りの「民俗資料館」として平成17年4月に開館した。山田家住宅そのものが民俗資料館ではあるが、農民が実際に使用して改良していた道具を整理して並べたもので必見である。 |