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観光スポット:天神ノ森


 大和に入ろうとして孔舎衙(くさか)の戦いに敗れた神武天皇(磐余彦命;いわれひこのみこと)と兄・五瀬命(いつせのみこと)が南海上に戻って航行しながら、傷の手当てに上陸した場所と伝えられるこの付近を「雄水門(おのみなと)」と呼ぶ。このあたりは男里川の河口で、三角州が砂丘を形成し、静かな港に浮かぶ丘を作っていたと考えられている。

 伝承に基づき男神社が建てられたが、貞観元年(859)に現在の男神社に遷宮したので、ここには元宮(浜宮)が残っている。10月の神輿渡御行事で男神社からここの元宮までお渡りする神事が今も行われている。

 江戸時代に防風林として植えられた松林を中心に、広大な緑の公園が広がっている。なお、昭和9年(1934)の室戸台風のとき、松の大木が倒れ、根元3mの深さから高さ52cmの須恵器のかめが出土し話題になった。

 年号には西暦のほかに神武天皇の即位を元年とする皇紀があるが、ここに皇紀2600年(西暦1940年、昭和15年)記念の石碑が建っていて、当時ここで盛大な式典が行われた様子が偲ばれる。

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