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観光スポット:岡田浦漁港



泉州十八浦のひとつといわれた自然が息づく岡田浦であったが、残念ながら、その自然美を今は見ることができない。
 戦後、紺谷川の河口を改修して、物揚場とし、小型漁船の船留場も作ったのだったが、泉州沖に関西国際空港ができ、埋め立てが進むと、地形や海の様子が変わっていった。りんくう道のシンボル・泉南マリンブリッジが岡田浦海岸と漁港を二分している。
 昭和26年に第一種漁港として指定を受け、アナゴを中心として、イワシ・カレイ・ヒラメなど多くの魚介類が水揚げされた。特に、大阪湾の魚と言われるアナゴは全国でも有数の水揚げ量を誇る。漁船数は150艘。
 泉南市史の資料によると岡田浦の漁獲量は昭和49年の3563トンをピークに54年227トンまで下降している。2900トンを超えていたイワシ漁の採算が合わないため、自主的に水揚げを落とし、昭和52年には皆無に近くなったことによる。

 木造漁船「黒舳(くろみよし)」は岸和田藩のお墨付き漁船であることの証明だが、今も岸壁に停泊して当時を偲んでいる。
 毎週日曜の朝は魚介類や野菜の朝市で賑わっている。また体験地引網漁を企画して、子供の漁業体験学習に結びつけた活動を続けている。

 浅瀬の海岸では5月から6月にかけハマヒルガオが咲き乱れ、白い砂浜が薄いピンク色の絨毯を敷き詰めたように彩られる。浜風に揺れる美しい植物群(ハマヒルガオ・ハマエンドウ・オカヒジキ)の花を楽しみに自然渚の岡田浦を訪ねてみてください。

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