熊野街道に面した信達牧野の梶本邸は、むかしは信達宿・油新という旅籠やさんだった。 この個人のお宅に咲くフジが見事で、ご主人を平成の花咲じいさんと慕っていたが、平成20年12月に他界した。 昭和62年(1987)に庭に植えた一本の藤が見事に育ち、多くの花房を付けるようになった。この庭を見ようと訪れる客は年々増加して、来訪者は近年3万人とも言われる。 『野田ふじ』という品種で、香りが強く、色が鮮やかなのが特徴。 皆さんに見てもらいたいと、藤が咲く時期に毎年「ふじまつり」を開催している。しかし、ふじが満開になると、来年に備えて房が刈り取られてしまう。 平成18年に藤保存会ができ、これからも花房を公開していこうと張り切っている。たった一本の藤の幹から枝が30m四方に広がり平成21年4月には花房の数は、4万房を超えた。 梶本家への道程は、ここをクリックして地図をご覧ください。 |