泉州の大阪湾岸は広大な干潟であった。その海岸は埋め立てられて人工の海岸となり、泥の干潟は男里川河口のみが残る。 潮の満ち干でバクテリアが発生し、生き物が棲むことで水が浄化され、鳥の餌場となり、生きものの隠れ家となって野鳥が飛び交うようになった。 干潟の甲殻類で片方のハサミが大きいハクセンシオマネキがたくさんいる。ハサミシャコエビもいる。鳥は冬場で95種類おり、確認された鳥の数は173種類という。日本で確認されているのが580種類というから、その3割を占める。 海浜植物もたくさん見られる。ハマサジ、ハママツナ、ハマヒルガオ、ハマボウフウ、ハマエンドウ、・・・絶滅の危機と言われる海浜植物の観察に貴重な場所である。 |